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【ビジネス書】『THE TEAM』麻野耕司

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『THE TEAM』5つの法則 麻野耕司

「モチベーション」にフォーカスした
経営コンサルティング会社
リンクアンドモチベーションの取締役
麻野耕司さん
  

チーム運営のプロによる
偉大なチームに必要な法則
の解説書

偉大なチームに必要なのは「リーダー」ではなく「法則」だ


チームの法則が

図解を含めた法則の説明
→ 具体的事例
→チェックリスト
+
学術的背景

によって紹介されている

なんともわかりやすく、説得力のある構成



「チームの法則ABCDE」

A:Aim(目標設定)

B:Bording(人員選定)

C:Communication(意思疎通)

D:Decision(意思決定)

E:Engagement(共感創造)



AimのOKR
Bordingのチームの4分類+決めるべきルールの4W1H
Communicationの「モチベーションタイプ」と「ポータブルスキル」
Decisionの影響力の5つの源泉
Engagementの4P(マーケティングの4Pとは別物)


どれも紹介したいのは山々だけど 詳しくは実際に本を読んでもらうのが
一番だと思うので

A:Aim  

D:Decision   

について紹介する

Aim(目標設定)

チームをチームたらしめる必要条件は「共通の目的」です。


ただ二人以上が集まるのはグループ


共通の目標を持った人が集まって
初めてチームといえる



ということでまずここが
チームでとっても大切なところ



目標設定に関してのポイントとしては
個人でも使えるものだ

目標には以下の三種類がある


A.行動目標
B.成果目標
C.意義目標



これら、なんとなくは意識していたが
はっきりと区別できていなかった

そしてビジネスの世界では
時代の流れによって意義目標が重要になってきているという

意義目標を重視したOKRという方法がある

OKRにおいては、「Key Results = 創出すべき成果」と共に、その先にある「Objectives = 実現すべき目的や意義」まで含めて目標設定します。


OKRにおいて最も大切なのは「Objetives(実現すべき目的)」、つまりは意義目標であり、「Objectives(実現すべき目的/意義目標)」の実現に効果的だと判断されれば、「Key Results(創出すべき成果/成果目標)」を変更することも可能です。



現代の米中の巨大テック企業を比較分析した 『GAFA×BATH』
でも会社として掲げる意義目標に
かなり注目して比較していた

詳しくはこちら

www.thun-fine.com



自分目標設定でも
行動目標、成果目標、意義目標
それぞれ区別して設定しようと思う


これからチームとして活動する際は
これらの目標設定が
どうなっているのかということに
注意を向けよう



D:Decision(意思決定)

チームによる合議をスピーディに、再現性を持って進めるためには、選択肢同士ではなく、まず選択基準と優先順位を決めるべきだ、というのを是非覚えておいてください。


この選択基準と優先順位という部分を明確にしていないと
議論が同じ方向に向かわずに発散し
よくわらかん妥協点
みたいなやつでの合意になってしまう


これはグループディスカッションとかで
めちゃくちゃ実感したこと


チームによる合意は常に有効なわけではない
ときには、意思決定者の独裁が有効なこともある

 多くの意思決定には51%のメリットと49%のデメリットがあることを意思決定者だけでなく、チームメンバーが理解し、意思決定者の決断を自分たちの手で正解する気概が重要です。
 独裁による意思決定を成功させるのは、意思決定者だけではなく、その意思決定を実行するチームメンバー全員なのです。


 「チームの意思決定の成否はリーダーの決断で決まる」というのは間違ってはいませんが、
 「チームの意思決定の成否は、決断後のメンバーの実行度合いで決まる」
もまた真実だとお伝えしました。


この視点はとっても新鮮だった

合意を重視しすぎると
いつまでたっても決断できない問題ってのがどうしてもある


そんなときは独裁だって重要なのだ
結局は
独裁と合議もそれぞれ良し悪し
がある
使い分けが重要


で、その独裁を有効にするには
チームメンバー内での
共通認識と実行力であるというわけだ



そして
独裁をする人の「影響力」も重要
なわけである


その源泉はなにか?

 「影響力」には5つの源泉があります。  1つ目は「専門性」。メンバーに「すごい」と思われる技術や知識を持っていること。
 2つ目は「返報性」。メンバーに「ありがたい」と思われる支援や関与をしていること。
 3つ目は「魅了性」。メンバーに「すてき」と思われる外見的・内面的魅力を有していること。
 4つ目は「厳格性」。メンバーに「こわい」と思われる規律や威厳をもっていること。
 5つ目は「一貫性」。メンバーに「ぶれない」とおもわれる方針や態度をもっていること


「専門性」「返報性」「魅了性」「厳格性」「一貫性」を有したメンバーを意思決定者にする、意思決定者がこれらの影響力の源泉を持てるように自分を成長させる、などにより、意思決定にメンバーが賛同・実行してくれるようになり、意思決定の成功確率はあがると言えるでしょう。


この「影響力」ってのは「信頼」をもてる人の条件にもなっていそう

「信頼」は
いつの時代でも
どんな環境でも
どんな立場でも
めちゃくちゃ大切



この5つの源泉とういのを意識して活動していこうと思った  

まとめ

  • 偉大なチームに必要なのは「リーダー」ではなく「法則」であり、その法則はABCDE=
    A:Aim(目標設定)、
    B:Bording(人員選定)、
    C:Communication(意思疎通)、
    D:Decision(意思決定)、
    E:Engagement(共感創造)

  • 法則→ 具体的事例→チェックリスト+学術的背景のわかりやすい構成

  • 目標は、行動目標・成果目標・意義目標の3種類がある

  • 意思決定者に必要な「影響力」、その源泉は「専門性」「返報性」「魅了性」「厳格性」「一貫性」

今回はAとDだけ紹介しました
のこりのB,C,Eについてや
それぞれの具体例や学術的裏付けについては
ぜひ実際に本を手にとって読んでみてはいかがでしょう

チームリーダーの方にはもちろん
どんな方にとっても有益な情報があると思います

チームの力を最大限に生かせるようになれば
個人では達成できない様々なことができそうです

そのためのヒントはきっとこの本の中にあります!!