【本屋大賞】第13回大賞 『羊と鋼の森』宮下奈都
2016年の 第13回本屋大賞は
宮下奈都さんの『羊と鋼の森』
宮下奈都
2004年『静かな雨』でデビュー
2012年『誰かがたりない』で第9回本屋大賞ノミネート
『羊と鋼の森』以外は読んだことないので
本屋大賞コレクターとなるために
ぜひ、『誰かがたりない』は読んで見ようと思う
『羊と鋼の森』
※できるだけ率直な感想を述べるので、好みをはっきりだします
あらすじはこちら
ゆるされている。世界と調和している。それがどんなに素晴らしいことか。言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。ピアノの調律に魅せられた一人の青年。彼が調律師として、人として成長する姿を温かく静謐な筆致で綴った、祝福に満ちた長編小説。
ちょっとわかりづらい感じがするから、かぶる内容もあるけど補足すると
一人前のピアノ調律師を目指す一人の青年(外村)が主人公の青春小説
同じくピアノがテーマとなっている
『蜜蜂と遠雷』 は"ピアノ演奏者"がテーマだし、
コンクールが舞台となっているので
ワクワク感が大きい
一方、こちらの主人公は調律師
演奏者それぞれの、求める音に合わせるために、音を聞く
鍵盤と弦が奏でる音の
森の中、自然の中を連想させる描写は
とても心地よい
ワクワク感よりは、心地よさのほうが大きい
ピアノ調律師を目指すきっかけを作った板鳥さんをはじめ、個性的で魅力的な調律の先輩方
そして、二人の天才ピアニストの少女達
皆から影響を受けて、成長していく様子を、やさしい文章で描き出している
チャートとしてはこんな感じ
読了感がさわやかな感動系で、人物も魅力的
だけど自分の好みからするとちょっとだけ物足りない感じもした
特に、人物が理想化されすぎてはいないかな
というかんじ
現実にいそうなレベルでのいい人達
もっと理想的な人たちにしてくれてもいい
でもたしかにそれはこの作品の世界観には合わないかもしれない
激しすぎない、やさしい小説
まとめ
新人ピアノ調律師の青年、外村を主人公とした青春小説 心地よい文章と魅力的な人々の織りなす物語