【ビジネス書】『エッセンシャル思考』グレッグ・マキューン 高橋瑠子 訳
『エッセンシャル思考』
グレッグ・マキューン
高橋瑠子 訳
エッセンシャル思考とは、まさに「より少なく、しかしより良く」。 ときどき思い出したようにやるだけでは、エッセンシャル思考とは言えない。新年の抱負で「もっと仕事を断ろう」と宣言してみたり、たまに思い立ってメールボックスを整理したりするだけでは駄目だ。そうではなく、「今、自分は正しいことに力を注いでいるか?」と絶えず問いつづけるのが、エッセンシャル思考の生き方である。
世の中には、ありとあらゆる仕事やチャンスが転がっている。その多くは悪くないものだし、かなり魅力的な話も少なくない。だが、本当に重要なことはめったにない。エッセンシャル思考を学べば、そうした玉石混交のなかから、本質的なことだけを見分けられるようになる。
本当の本当に重要なことだけに集中するのが
「エッセンシャル思考」
やることを減らし
人生をシンプルにして
本当に重要なことだけに集中する
生き方
エッセンシャル思考が目指す生き方は
「より少なく、しかしより良く」
スティーブン・コヴィー著の
『7つの習慣』の前半の内容に通じるものがある
前半の自立のための習慣のゴールが
第3の習慣
"最"優先事項を優先せよ
優先事項ではなく
最も優先すべきこと
に注力する
この意味するところと
エッセンシャル思考は似ている
大事であることがわかっても
実戦するのは非常に難しい
だからこそ具体的にできることを見つけて
ひとつずつでもやっていく必要がある
その方法を知るのに適した本
小さく始めて、日々の小さな進捗を評価する。それを何度も何度も繰り返す。最初から壮大な目標を立てるより、そのほうがずっと遠くまで行ける。
小さな達成を繰り返せば、目標までの道のりは楽しく、満足感に満ちたものとなる。
エッセンシャル思考を実践するには
見極める→捨てる→しくみ化する
それぞれについて
具体的な方法が
5つ程度の章にわかれて紹介されている
「しくみ化する」のところは
あまり印象的な部分はなかったので
この記事では
「見極める」と「捨てる」について紹介する
見極める
見極めるためにはなんといっても
基準が必要
その基準は自分がなにをしたいか
ということになる
やりたいことを探すときは
「自分は何が大好きか?」「自分は何がいちばん得意か?」「世の中の大きなニーズに貢献できるのは何か?」
この3つが使いやすい検討項目
自分が大切にするもの
自分の人生での目的
というものを
定期的に見直す時間をとる必要がある
より詳しく自己分析をしたければこちら
基準があればあとは選択肢の検討ということになる
正しいことを、正しいときに、正しい方法でやる。そのためには、基準を厳しくするしかない。エッセンシャル思考の人は、たっぷりと時間をかけて選択肢を見くらべ、意見を聞き、話し合い、熟考する。無駄に悩んでいるわけではない。大量のどうでもいいことのなかから、少数の本質的なことを見極めようとしているのだ。
突然舞い込んできたチャンスを正しく選別するためには、次の3つのプロセスを踏むといい。
①そのチャンスについて、記述する
②考慮するに値するチャンスの「最低限の基準」を3つ書き出す
③考慮するに値するチャンスの「理想の基準」を3つ書き出す
最低限の基準を満たしていないチャンスは、もちろん却下。そして、理想の基準を満たしていないチャンスも、やはり却下しよう。すべて満たしているものだけが、考慮に値するチャンスだ。
明確な基準に基づいてじっくりと比較検討する
たくさんのことがやれないからこそ
見極めに時間をかける
これがエッセンシャル思考の考え方
時間は有限である以上
やはりなんでもかんでもやりきるわけにはいかない
その結果全部中途半端みたいなことは避けないといけない
「これは本当に重要なことか?」
と考えることが大切
そうはいっても
特に自分のように経験値の低い人の場合は
目の前の未知のものに飛び込んでみる
与えられたものは有無を言わず全力で取り組む
ということも重要
目の前の
未知のもの、与えられら仕事は
重要なこと
という時期はあってもいいんじゃないのかな?
捨てる
基準が明確になって
やりたいこととやらないことの線引が明確になっても
まだ次の関門がある
やらないことをしっかりと「捨てる」ことだ
捨てるのときに大変なのはやはり
他人に対して「ノー」を言わねばならない点
「できる人は『ノー』と言う。『これは自分の仕事ではない』と言えるのだ」 不要なことを捨てるためには、誰かにノーを言わなくてはならない。しかも、頻繁に。なるべく相手を傷つけず、うまく頼みを断るためには、勇気と思いやりが不可欠だ。
エッセンシャル思考の人は、みんなにいい顔をしようとしない。時には相手の機嫌を損ねても、きちんと上手にノーを言う。長期的に見れば、好印象よりも敬意のほうが大切と知っているのだ。
ノーを言って相手の機嫌を損ねることがあるかもしれない
ちょっとしたチャンスを逃す機会が増えるかもしれない
それでも大きな目標の実現のためには
勇気と思いやりをもって
ノーを言う必要がある
実際ノーを言ったことによって嫌われるような相手には
そもそも都合のいい人としか思われていないわけだ
好印象を求めずに
やることとやらないことを明確にして
芯をしっかりともって活動する人にこそ
信頼は集まる
人気と信頼は違う
ということは『革命のファンファーレ』に
書いてある話であるが
大切な考えだ
明確な基準に基づいた上でやらないことであるならば
思いやりと勇気をもってノーを言おう!
まとめ
自分の「大好き」「得意」「世の中のニーズ」を分析して本当に大切なこと、自分にできる貢献を見つける
いろいろな選択肢を比較検討したうえで本当に重要なことを見極める習慣を身につける
明確な理由のもとでノーを言うための基準と勇気と思いやりを身につける
ともするとやらない言い訳になってしまったり
可能性を狭めることにもなりかねないような気もするし
厳しい基準の上で他人にノーを言い続けることは
かなり難しいと思いますが
自分の人生の目標、基準を見直し
ついついやってしまう、ノーと言えてないものを
見直そうと思います
エッセンシャル思考というものが
どういうものかということを知っておく価値はあると思います!
すべてを取り入れないにしても何かしらの気付きやToDoがあるはず!
以上、
読んでいただきありがとうございました